2013年の1月頃からじわじわと利用していましたが
今年は空前の図書館ブームがおこり月2程度で通いました
何を借りたのか忘れそうなのでまとめておこうとおもいます
1月
形態デザイン講義 | 内藤 廣 |
ひとの居場所をつくる ランドスケープデザイナー田瀬理夫さんの話をつうじて | 西村 佳哲 |
年の残り | 丸谷 才一 |
質屋の女房 | 安岡 章太郎 |
丸谷才一に夢中になって借りまくっていた頃です
「質屋の女房」はパラパラっと読んで返してしまった
内藤廣の「形態デザイン講義」がおもしろすぎてシリーズを漁りはじめる
2月
レトリック感覚 | 佐藤 信夫 |
環境デザイン講義 | 内藤 廣 |
有本葉子の魚料理 | 有元 葉子 |
春にして君を離れ | アガサ・クリスティー |
レトリック認識 | 佐藤 信夫 |
構造デザイン講義 | 内藤 廣 |
世界史概観 上 | H.G.ウェルズ |
マスタードをお取りねがえますか | 西川 治 |
ふだんのおかず12か月 | 有元 葉子 |
内藤廣の「講義シリーズ」を読みおえて5月には氏の設計した宿泊施設に泊まった
感慨深いものがあった…
「レトリック感覚」「レトリック認識」の2冊がすごくおもしろかった
感想もブログで書いている(1,2)が 読み返すと読みにくくて自分でも読めない
もっと簡潔に魅力を伝えられるようになれるといいのだけど…
3月
写真で分かる盆栽づくり | 時崎 厚 |
サルビア給食室のおいしい燻製レシピ | ワタナベマキ |
2666 | ロベルト ボラーニョ |
日本文化における時間と空間 | 加藤 周一 |
波紋と螺旋とフィボナッチ | 近藤 滋 |
夜中にジャムを煮る | 平松 洋子 |
草もの盆栽入門 | 西山 伊三郎 |
友人からオススメしてもらった「夜中にジャムを煮る」が良かった
タイトルが少女趣味っぽくて本を開くまではムズ痒かったがすごく良かった
なんとなく借りた「2666」がむちゃ分厚くてびっくりした
まったく読み切れなかったけど時間のあるときにじっくり読みたい
4月
男性論 ECCE HOMO | ヤマザキ マリ |
盆栽/木々の私生活 | アレハンドロ サンブラ |
きらめくジャンクフード | 野中 柊 |
文書読本 | 丸谷 才一 |
芸術闘争論 | 村上 隆 |
建築と植物 | 五十嵐 太郎 |
個人的に2014年最高はアレハンドロ サンブラの「盆栽/木々の私生活」です
良さがうまく表現できないのですが…
スタイリッシュなスペイン語小説に魅せられました
「芸術闘争論」は村上隆を好きになったきっかけ
あらためて読みなおしました
彼の意外にも勉強家で謙虚なところは見習いたい(口はちょっと悪いけど)
5月
間取り百年 | 吉田 桂二 |
すばらしき特殊特許の世界 | 稲森 謙太郎 |
昭和ことば辞典 | 大平 一枝 , 伊藤ハムスター |
「間取り百年」がめちゃおもしろかったんです
歴史や風習を含めて民家の変遷を知ることができます
間取りという言葉への愛とプライドを感じることのできる良本です
レトロつながりな「昭和ことば辞典」も良かった
口に出したくなる言葉ばかりです
「すばらしき特殊特許の世界」はAKBをなぜだか褒め称えているところでつまらなくなりほとんど読んでいない
7月
小津安二郎の食卓 | 貴田 庄 |
われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る | 米長 邦雄 |
時間のデザイン | 早稲田大学渡辺仁史研究室時間‐空間研究会 |
スキマの植物図鑑 | 塚谷 裕一 |
ローメンテナンスでつくる緑の空間 | 井上 洋司 |
散歩もの | 谷口 ジロー , 久住 昌之 |
サルなりに思い出す事など | ロバート・M・サポルスキー |
「スキマの植物図鑑」は良すぎて買いました
植物を見る目がかわります
「われ敗れたり」は期待どおりのおもしろさ
やっぱり米長棋士はぶっとんでいます
ぶっとびっぷりでいえば「サルなりに思い出す事など」もすごかったけど 時間が足りず読み切れていない
「時間のデザイン」の内容はよかったのだけどアタマが悪いせいか理解できないグラフ類が多かった
雰囲気だけ「ふーん」となってしまったところがあった
8月
料理 高山なおみ | 高山 なおみ |
雨の建築学 | 日本建築学会 |
雑草と楽しむ庭づくり | ひきちガーデンサービス |
新農民になろう! 就農計画の設計と実例 | 伊藤 裕樹 |
カヤツリグサ科ハンドブック | 勝山 輝男 , 北川 淑子 |
庭木の自然風剪定 | 峰岸 正樹 |
自然素材の編みかごづくり | 佐々木 麗子 |
生きられた家 | 多木 浩二 |
虫といっしょに庭づくり | ひきちガーデンサービス |
「カヤツリグサ科ハンドブック」はかなりレベルが高かった…
植物の部位の名称がむずかしくてついていけなかった…
「雑草と楽しむ庭づくり」もおもしろかった
理解あるクライアントがいるならば雑草だけでレイアウトした庭をつくってみたい
自生する植物でやるから失敗しにくい気がするのですがどうですか
将来 縁があったら アボカド農家やりたいですね…
「自然素材の編みかごづくり」を読んでカゴつくったのたのしかった
籠編めました よれよれ! pic.twitter.com/dJvPpZH0qO
— ('ω'o[ヤマダ]o (@rintaro113) 2014, 8月 20
「庭木の自然風剪定」はとても勉強になった
仕事でも従来の刈込剪定より自然風剪定を知っていたほうが役に立つ
体系的な知識を得られてよかった
9月
昨晩のカレー、明日のパン | 木皿 泉 |
藤森照信の茶室学 | 藤森 照信 |
ケーキの歴史物語 | ニコラ ハンブル , 堤 理華 |
センスは知識からはじまる | 水野 学 |
屋根 | 伊藤 ていじ |
書体を読む | 七種 泰史 |
カレーの教科書 | 水野 仁輔 |
「昨晩のカレー、明日のパン」はドラマ化されると知って読んでみた
泣き所もキチっとあってドラマ化しやすそう
「センスは知識からはじまる」ではぼんやりした存在のセンスをちゃんと理論立てて説明していきます
「わたしセンスがないから」は「勉強する努力を怠っています」でしかないと知りました…
歴史家が記録と記録から物語を見つけることに感動した「藤森照信の茶室学」
歴史にずーっと苦手意識があるけどこういうことできるのならたのしそうだなぁ…
10月
47都道府県の純喫茶 | 山之内 遼 |
匠たちの名旅館 | 稲葉 なおと |
ガーデニング花木入門 | NHK趣味の園芸 |
やきとり 11店の技術と串バリエーション | 柴田書店 |
街を変える小さな店 | 柴田書店 |
大人のための恐竜学 | 柴田書店 |
小さな風景からの学び | 柴田書店 |
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 | ジェーン・スー |
読む餃子 | パラダイス山本 |
すごくすごく久しぶりのことですが 友人から本を借りて読みました!
なんでしょう…!
この表紙をめくる胸の高鳴り…!
これが…心のアンチエイジング…?
コミックですが「山賊ダイアリー」と「ワカコ酒」もお借りして読みました!
「街を変える小さな店」はなんだかんだ感想文を書きました
11月
僕の叔父さんの喫茶店学 入門 | 沼田 元気 , 堀内 隆志 |
小さな日陰の庭 | 美しい部屋 |
ル・コルドン・ブルーの20の素材と41のフランス菓子 | ルコルドンブルー日本校 |
植栽大図鑑 | 山崎 誠子 |
ときめくコケ図鑑 | 田中美穂 , 伊沢正名 |
最新版 最高の植栽をデザインする方法 | 建築知識 |
縄文人になる! | 水野 仁輔 |
絲的サバイバル | 絲山 秋子 |
絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか | 絲山 秋子 |
「最高の植栽をデザインする方法」
こんな要望/局面にはこの樹種!あの樹種!などと書かれている本を有難がるようになったら終わりだと再確認できました
「ときめくコケ図鑑」はいい本だったので買いました
あれはいいものだ
ル・コルドン・ブルーの本はとても素晴らしかったのですが フランス菓子の素地がすでにないと作れないレシピばかり
あと食感に関して「テクスチャ」という言葉がつかわれていたことが新鮮でした
絲山さんの本は友人からお借りした本
タフで酒好きで人見知りなのに
「たった一晩、一人でいただけなのに不思議なほど人なつこくなっている自分を感じる。」という言葉には強烈に共感した
12月
明るい旅情 | 池澤 夏樹 |
調理場という戦場 | 斉須 政雄 |
書庫を建てる 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト | 松原 隆一郎 , 堀部 安嗣 |
峠うどん物語 | 重松 清 |
君がオヤジになる前に | 堀江 貴文 |
まだ読んでいるところ
小賢しい仕事術本が世にあふれるなか「調理場という戦場」の骨太で実直な姿勢はかっこういい
諍い肯定派の文章を読むのはおもしろい
(わたしは細かい争いなら起こさない/ア?そっちがやる気ならコイヤ派なので)
2010年頃から重松清作品で涙腺が崩壊し読書続行不可能!一時退却!というのを繰り返しているらしい
成長しない
まだ100ページも読んでいないが
ビミョーに遠い縁のひとを亡くした悲しみきれない悲しみのような…もやもやっとした気持ちを
晴らそうとしたり飲みこもうとしたり足掻く… どこまでも人間臭い話なのです…
今年の秋に彼の父が急逝されて通夜に参列させてもらったわたしには話が現実的すぎる
現実が物語として描かれていることに拒絶反応を起こすだろうか…
それともこの小説と寄り添うことができるだろうか…
フィクションはハウツー本のように「これをやったら悲しみが消えた!」という具合には役立たない本です
本の登場人物のようなやり方を選ぶヤツもいるし わたしが選ぶやり方もあるし ひとの数だけのやり方があるんだな そっか
と レンジが増えるような…
読んですぐは具体的な知の力としてではなくても 必要になったときは必要な姿に変形させて力にかえられる
そういう形のないエネルギーのようなものを蓄えられるのがフィクションだとおもう
以上75冊
プラスここには書いていないけど妹の本棚から借りて「1Q84」も読んだので合計81冊読んだことになります
あと雑誌だと料理通信をチェックするようになりました
レシピ本としてもグルメ情報誌としても使えて 食をめぐるトレンド全般を知ることのできるおもしろい雑誌です
わたしの人生にも専門にもかすりもしていないのにこんなにおもしろいと思わせてくれる本がたくさんある
来年も時間のあるかぎり読書はしたい
2014.12.12追記 「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」が抜けていたので追加