2015/11/02

何度もなぞるために




どうも、夏に恋人と別れまして
ありがちで、本当に恥ずかしいんだけど、もう恋なんてしないって、思いました。(笑えよ)



恋人のようなだれかの唯一の存在になる根性、もうない。
たくさんいる友人のひとりでいさせてもらえれば十分。
会えば愉快で負担にならない関係でいよう。

一対一の関係づくりだけがすべてじゃないから、それが下手な人がいてもおかしくないよ。
愛情表現が下手で、仮にも好きになった人の人生を汚すくらいだったらひっそり生きていこう。

そう考えながら、幼稚な願望のような気もした。
傷つけられない安全圏にいるまま、気持ちを満たされたい。
関係を築くための努力をしない人間のわがままじゃないかと。


恥ずかしくて書かないでいたけど、そういう気持ちでした。



それが、ちょっとしたきっかけでお付き合いすることになった。
そんな気持ちもあって迷うのかと思ったけど、一瞬も迷わなかった。じぶんでも驚いた。

日々何に一喜一憂しているかツイッターでぼんやり見てはいたけど、仕事とか基本情報をお互いほとんど知らなかった。
(わたしのほうはアホのようにインターネットで公開しているけど)


大好きな人なのでうれしかったけど、わたしのほうからパートナーとして与えられることは何もないとずっと思っていた。
それは正直なところ、今も頭をよぎる。


でも少しずつ言葉を重ねてくれるのでだんだん安心してしまう。

どう逆立ちしてもわたしのほうが未熟なのは間違いがないし、悩む時間がただもったいない、だって好きなのは伝えたくて仕方がないし。
やってみてダメだったら言ってもらおう。

そういうふうに頼ってもいいんだって、安心してしまった。


付き合うって、一方的に"与える"ってことじゃないのかもしれないな。
たのしい時間を過ごそうって互いに思えていることがうれしい。


そこでわたしが照れていたら相手もたのしめないでしょっていうところで、すこし、照れにくくもなった。
些細なことなんだけど、わたしにとっては大問題で、それに同じように頭を悩ましてくれる。

未熟で気づかいをさせてしまっているけど、わたしが気づいていないだけでこれ以外にも手を尽くしてくれていると思う。
もうそのことで焦りようがないくらいあると思う。
こうなると焦っても仕方ないので、気づいたところから改善するしかない。
かえってあきらめがついてしまった。


ここまで書いてもまだときどき力がはいってしまうけど、力がはいっていること自体に気づけるようになった。
もっと二人の時間をたのしむために、無駄なものは減らしたい。



何度もなぞったから、風のなかにでも手触りを作りだせる。
それは気持ちもおなじものかもしれないから書いて残しておこうと思いました。

まあ、そういう、ただの恋文です。
以上です。