どうも、rintaroです。
正月やすみの日記のつづきです。
3日目、反省する
連日チェックアウトぎりぎりの時間まで寝ているので昼からスタートする。ピザが食べたくなったので、中目黒のダ・イーサでピッツァ。
大衆食堂みたいなざっくばらんな雰囲気でとてもよかった。
ピザ1枚食べられなくなっていて動揺した。学生の頃はペロッと食べてたのに。
代官山蔦屋に移動してまたぷらぷらする。
トヌー・ナイソー・トリオの「R」をたまたま聴く。心地良いジャズでとてもよかった。
付近の雑貨店や衣料品店をひきつづきぷらぷらする。
恋人と服を見てまわるのは意外にたのしい。
着てみようかなとおもう服が増えた。
THE COFFEE SHOPでリモンシージョ。
リモンシージョのクセを余すとこなく引きだしたドリップ。おいしい。
ブログを読んでいるのでこちらは勝手に親近感があったけど、お店の方も親しげにコーヒー豆の話をしてくれて良いなあと思った。
通ってすこしずつ話をできたらたのしいだろうな。
夕食は意見が一致したので、美登利寿司代官山店で寿司。
ピーコックのフードコートみたいな質素な設えだけど、寿司、むっちゃ美味しい。
ベン!ベン!と素っ気なく寿司が並べられるけど、むっちゃ美味しい。満足~。
ごきげんなままぷらぷらする。
TODAY'S SPECIALで見た琉球はりこの鳩パンがとてもかわいかった。
疲れたところでBLUE BOOKS cafeで休憩。
宿にもどってから「帽子をとったあとに頭を振らない」と注意されてヘコむ。
ああ、この旅行中は注意させてばかりだ、恋人を不愉快な気持ちにしてばかりだ、もうだめだ、とズルズル気持ちが沈んだ。
考えてみれば、恋人は注意する場所すら(現場ではなくふたりになれる場所を)選んでくれていたと思う。
それにそもそもこの程度のマナーができてないほうがヤバイ。
しかしその夜はそんな余裕はなく、バスルームのあかりを頼りに持ってきた本を読んで、すこし立て直す。寒かった。
翌朝、恋人があまりに悲しげな曲を流すので悲しくて心苦しくなる。
なぜか恋人が謝ったので、なぜかこちらがいいよと言ってしまった。ちょっと泣いて反省する。
こういうときは「わたしもごめんね」と謝ろう。
浅草で牛鍋を
スカイツリーに行こうって話になったので浅草へ。恋人は高いところが大の苦手なのにスカイツリーの展望台でやっているスターウォーズの展示がみたいらしい。そんなにか。
昼は牛鍋食べよ~って軽い気持ちで米久に行ったらスゴかった。
恋人は牛鍋ドキュメンタリーを製作するような勢いで牛鍋の美味しさに迫った映像(映像ごとにフィーチャーした伝えたい美味しさがある)をキャメラに収めていった。
わたしはといえば美味しさの表現はとっくに放棄し、火加減や割下と出汁の追加に集中、ベストな牛鍋をキープすることに没頭していた。
人は鍋奉行として生まれてくるのではない。美味しすぎる鍋が人を鍋奉行にするのだ。
甘い割下と卵にくるまれた肉は噛みしめる間もないほどやわらかに舌上でほぐれ、肉の風味と割下のハーモニーを口中に残す。
美味しいなんてもんじゃない。みんな食べて。
牛鍋のあまりの美味しさに衝撃を受けたのか、恋人はそのあと葱と肉の話しかしなくなってしまった。
河童橋がたのしい
うっすら自覚はしていたけど、雑貨店より道具店のほうが好きなんだとおもう。たしかにビールも飲んではいたけど出前機と記念撮影するくらいテンションがあがった。
用強美の調和の優れたモノが愛しい。
恋人は牛肉で葱を巻く話をしている。
釜浅商店で南部浅鍋を見たのもヤバかった。
いつか買おうと、手入れ方法や調理例を食い入るように読み、決意を固めた。
あんまりわたしがうれしそうにしているからと、恋人が"おかんメーター"とポストカードを買ってくれたのでうれしかった。
サブトーンというバーとコーヒーの店の看板をたまたま見かけたので寄ってみる。
雰囲気が抜群に良い。特別なものをいただいているなあという雰囲気。
バーテンダーさんは動きが綺麗でうっとりする。
おやつにいづ美でクリームあんみつ。
甘~い。おいし~い。
地上450mの眺めよりスターウォーズ
スカイツリー目指して散歩。途中で見かけたUnlimited Coffee Barでエスプレッソ。
ふたりそろってエスプレッソを飲むので、エスプレッソの豆が2種類あったのうれしかった。
スカイツリーについた。この眺め。
恋人はホントに高いところがダメで、手から血の気が引いて冷えきっているうえ手に汗かいていてかわいそうだった。
なんとなく"昭和の観光スポット"感の漂う写真。
やっぱりBB-8とR2D2のプラモ買おうかなあと悩む。
展示の片隅ではライトセーバー(カイロ・レンのモデルだけど)を構えて記念撮影ができる、というサービスが展開されている。
カップルや若い家族がほんのり興奮して列を作っている。
地上450mで光る棒を手に笑顔を浮かべるなんてアホだ。
でも恋人は喜ぶだろうなと思ったら素直に列に並び光る棒を握り一緒に写真に撮られるなどした。アホだ。
まともがわからない
新宿へ移動。ここなら恋人の友人でありわたしのヒーローであるところの方が来れるかもって話になり連絡をとってみる。
「行く」と即返信。さすがです。
お多幸で待合せをしてカンパイ。
憧れの人とこんな友人のように飲める夜がくるなんて!
うれしくなって飲めるだけ飲んでしまい、何を話したのかあまり覚えていない。
牛鍋がスゴかったことは口々に訴えた。
電気グルーヴの映画の感想をここでも聞けて、曰く、やはり自分史になるとのこと。そうなのか。
ロックバーへ移る。
渡された紙にリクエストを書いてちぎるらしい。
すでに酔ってものを考える能力は失われていたわたしはiPadを撫でていた。
「まともがわからない」とか「カルアミルク」とかAORとか電気グルーヴとか。
初めてお会いした前回はガチガチに緊張して余裕がほとんどなかったけど、この夜は本当にくつろいで飲んで話してとてもたのしかった。
終電で解散。
最寄駅から宿まで、恋人が「家庭教師」を完璧にマネて歌うので「フワー!セクシー!」「エロい!」などと笑いながら歩いた。
ただの酔っ払いだ。
最終日を知らずにいたい
朝起きて、もう今日は帰らなければならない日だ、と考えると朝から気が滅入る。自分は何も知らずその日の夕食をおえた頃に執事が「そろそろお帰りのお時間です」「あらまあ!」とか言って悲しい時間を最短にできるならしたいが、それはわたしが予定を把握している時点で成立しないし、というか「もっと早く言ってください」と怒るのがオチだろうからして、結局は現状がベスト、ということになるな。
そんなことを考えながら荷造りをして気を紛らわす。
そういえば今回はカレー食べてなかったねって話になって、キーマカレーを食べにモクバザに行く。
すごいビジュアル。シンプルでパワフル。
店のお兄さんたちがご飯で歪みのない丘を成形し、キーマを載せこれもまた丁寧に均し、厳かに卵の黄身を据える。
工芸品みたいでおもしろかった。
近くの美術館の展示が見たいと言って、しばらく散歩。
PÄRLAというクレープ屋さんのメニューがどれも美味しそうでおやつに買っちゃう。
ピニャコラーダのソルベとライムのクレープ。おいしい。大人っぽいクレープ。
すぐ近くのトクガワエン(talk and come again)でアメリカーノを調達。
もぐもぐ歩いているうちにワタリウムの縞模様の外壁が見えてきた。
ブラジルの建築家リナ・ボ・バルディの展示。
自作のサンパウロ美術館を「醜い建築として造った」とインタビューで答えていたので驚いた。
リナ自身が設計したというガラスのイーゼル(展示パネル)がかっこいい。
植物と建築が近くて興奮する。
ジェフリー・バワやルイス・バラガンの雰囲気が好きならグッとくると思う。
くたくたになったので近くの喫茶店香咲へ行く。
食いだおれ散歩
ここのね、ホットケーキがね、むちゃくちゃおいしい。さくさくのほろほろ。
やっとひとりで喫茶店とか入れるようになった頃にどきどきしながらホットケーキを食べにきたのでよく覚えている。
そのまま歩いて青山のほうをぷらぷらする。
途中でみかけたカレーパンがおいしそうだったので買ってしまう。
歩いていてなんかオシャレなエリアだ!とおもったらCOMMUNE246だった。
ブルックリンリボンフライ、食べたことなかったので買ってみた。
チップス的なサクサクではなくホクホク系。
屋外だけどガスヒーターがあって寒くない。
芋をつまみながら他愛ない話をしたと思う。
近くにCAFE KITSUNEがあるよって言うので、エスプレッソを飲みにきた。
スプーンがかわいい。
そういえばブルーボトルもあるというのでエスプレッソはしご。
あんまりに話題になったので敬遠していました、ブルーボトル。すみませんでした。
ここのエスプレッソがバランスよくてとてもおいしかった。
しかも添えられるのが水じゃなくて炭酸水なんだよ!
デミタスカップも気にいったのでほとんど買いそうになった。
このあと映画を観にいこうと言って、恋人が熱心に調べてくれる。
わたしも調べたほうがいいかしらんとiPhoneを手にしたけど、いざ考えると浮かばない。
常日頃からメモることが肝要、と納得しながらぼんやりデミタスカップを撫でていた。
シネマカリテで「マイ・ファニー・レディ」を観た。
イモージェン・プーツかわいい〜!
映画館でコメディってわたしはあまり観ないけど、観てる人が同時に笑っちゃうのおもしろかった。
劇中の「タフぶらない」「甘さを受けいれなさい」というセリフが(わたしのことかな?)と図星だったけど素知らぬ顔をした。
観おえて映画館を出ながらその箇所を指摘されたのでやっぱりか〜と思った。
次の約束をする
かえりの新幹線のため品川に移動して駅構内で軽く飲む。駅構内で飲めるの便利!
ひさしぶりにいぶりがっこを肴に飲んでごきげん。
なにか拗らせたことを言って恋人を困らせた気がするけど「この話はここまで」と言われたまま、忘れてしまった。
つまらんヤツだってガッカリされるんじゃないか、いつでもいまでも不安だ。
完全な安心に執着するより、その不安を利用して怠けている部分を発見、スクラップ・アンド・ビルド。
5日間も過ごせばずっとご機嫌ってわけにはいかないだろうなと思ってはいたし、思ったとおりだった。
何もなかったらかえってオカシイ気もした。これでよかった。ホッとした。
とてもたのしかったのでたった5日間のことには思えないけど、あっというまでもあった。
次の約束をしないでバイバイしちゃったの良くなかったな。
今度はちゃんと決めよう。