TVで"おもひでぽろぽろ"やってた。
ちらちら観ているだけだったけど、主人公の
「小学生のときの分数の割り算がスムーズにできた人は、そのあとの人生もスムーズだったと思う」
というようなセリフが耳にとまった。
何が言いたいんだろう、主人公特有の感傷だなと思ったけど続きを聞いていると、
"分数で割る"という、体感的に理解できないことを理屈抜きにルールとして鵜呑みにできるかってことだった。
たとえば"1を1/4で割る"と聞いてパッと図が浮かばない。
でも"1÷1/4="は分母と分子をひっくりかえして"1×4=4"とすると習ったからそれでやればいいの、と主人公は姉に叩き込まれる。
決まりごとだからと平気でこなす。
それって子供をやめるときなのかもしれない。
なんで?っていう気持ちを「決まっているから」でねじふせる。
そりゃ分からないコイツがバカなんだろ、と観ていた父が当りまえのように言った。
主人公の感じていたズレ、自身の感覚と世間の(いわゆる大人の)感覚とのズレが作品の外にも再現されたようだった。
ちなみに、"1を1/4で割る"を体感的に表現すると"1のなかに1/4がいくつあるか"というふうに考えるといいらしい。
おお、ほんとだ、4になった。
なんで?って考えるのも無駄じゃないですよね。
そりゃ大の大人が「なんで?なんで?」言っていたら収集つかないけど、然るべきときまで隠しもっておくのもいいですよね。